好きだなんて言えなかった

ねぇ 隠してた
ことがある
誰も知らない
あなたへの気持ち

なぜ あの頃の
僕たちは
自分に嘘を
ついていたんだろう

選べずにいた道
運命だと言って
選んできた道だけ
人生だと言うの

あゝ好きだなんて
言えなかった
それだけが
言えなかった

ふれずにいた
唇にただ
二人は 心を
置き去りにして…

ねぇ 後少し
さみしさに
気づけていたら
なにが変わったの

もう 思い出に
戻れない
時は答えを
教えてくれない

追いかけてきた夢
輝いても見えた
あふれてくる愛さえ
幻想-まぼろし-だと決めて

あゝ好きだとだけ
言っていれば
ひとことを

言っていれば
近づくほど
届かない距離
二人は 涙も
伝えないまま

もしも許されるなら
ここからまた
歩けたらいいのに

あゝ好きだなんて
言えなかった
ひとことが
言えなかった

ふれずにいた
唇にただ
二人は 心を
置き去りにして…
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