月の秒針

まだ序章の 物語でも
書き直すには もう遠くて
諦めようとした手をそっと
引いたのはいつもあなただったの

透き通る風の中で
揺らめく夜を射抜いた
密かな願い事 そっと解きながら
淡い色染めてゆく

言葉と心 逸れて
すれ違う夢なんていらない
強さの本当の意味
教えてくれたから
月を纏うように 変わる姿
これからも側に いてくれますか?

胸いっぱいに 抱きしめた楽譜
まだ見ぬ明日を 繋いでるの
届かないそう思っていたままの
声はいつしか響いていた

咲き誇る華の螺旋
煌く蒼穹を包んで
小さな涙さえ 導くようにまた
彩りを添えてゆく

踏み出す事も出来ずに
隠れていた私はもういない
かけがえのない幸せ
共に歩んできたから
心の奥深く 手繰り寄せて
私らしい世界 奏でたいの

言葉に込めた想いは
欠けた月を満たしてゆくから
流れ落ちた苦しさ
いつか掬えるように

降り注ぐ光の中
喜びを知ったのも全部
あなたと出逢えたから
刻を超えてゆける
忘れないよずっと この先も
溢れる程に あなたの事を
愛している

あなたを
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