この夜に向け

切り絵のような街だ 誰もいない
靴音もしない ひとかけの 静かな夜に座り

何度も 信号機が 瞬いても
いとしい日々が 踊るように過ぎるだけ

弾かれてみて わかったことがあるんだ
ちらばる白い紙 踏み越えてみたい

抱え込んだ不自由を ここで手放そうよ
昨日よりもいくらか 価値ある秘密さ

切り絵のような街だ 誰もいない
靴音もしない ひとかけの 静かな夜に座り

いつか見た夢のその裏側から
この夜に向け 今からでもどうぞ手を振ってよ
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