冬の泣き虫

もたれかかるように季節は進み
雪が降る頃には寂しくなる

君がいればなんて思うの

作り物の髭のサンタのなり損ない
大袈裟な電飾が目に染みてさ

泣いてない泣いてなんかいないよ
いつのまに暗くなって

十字路飾り気と熱を帯びて
交わるその中に君を見つけた

目が合う合ったけれど
自然に通り過ぎる不自然なほど

街路樹たけなわの赤と緑
積もらない雪の白が僕をからかう
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