シラ雪姫と吠える魔女

いつの時代だって
主役に紛れた
それぞれの物語がある

そもそも酷い仕打ちされるやつなんて
訳あり難あり山山山積み
被害者ぶっていい子ちゃんぶって
歌うは「いつか王子様が」
は?
何が起きても狸寝入り?
シラばっか切った居眠り野郎が
よくもまあいけしゃあしゃあと
主役気取って笑えたもんだな

長い月日を費やして
絶対不屈の勝ち戦
いつの時代も大衆が信じるは
真実より喜劇の空

シラを切った雪の姫は
歓声、罵声、浴びて輝くわ
シラを切った雪の姫は
お姫様だってそう楽じゃないのよ
舌打ち一つできやしない
フリーキーに Ban!Ban!Ban!

ようこそ(おいで!)現実は(こちら!)
7つの大罪を魅せよう(ハイホー)
知らない事は?「知りたい!」
怪しい物も?「食べたい!」
そうこなくっちゃ!言えるかい?(Say!)
「秘密の味を教えて?」

この世の誰も皆
それぞれに抱えてんだろう
真実も嘘もほら
鏡には映らない

脇役Bなんかの
戯言聞いている暇はないはずさ
配役は自分次第

鏡へと吠える魔女は
責任のない傍観者へ告げる
鏡へと吠える魔女は
流されるままが一番罪でしょう?
泣いて済ますのはもう置いてきた
踏み出すんだ

シラを切った雪の姫は
どんな気持ちで林檎をかじったの?
シラを切った雪の姫の
思いの丈は誰もわからない

語り継がれる
歴史はそういつだって
歪んだ真実で溢れてる
不可思議なストーリー

主役に紛れて
霞んで消えてった
それぞれの物語
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