カナリアの歌

一羽のカナリア 羽が折れて鳴いていたら
そこへと優しい人が通りかかりました
彼女は鳥を連れて帰り 傷の手当をして
いつまでも可愛がった

鳥籠の片隅でカナリアは歌を歌った
虹色の輝く声で
彼女のために奏でていた
Ah~ 風の歌を

ある時突然歌わなくなったカナリアを
明るい窓辺に置いて彼女は言いました
「歌い方を忘れたならば
外の鳥の声を聞いて真似をすればいい」

大空を飛ぶ鳥とカナリアは声を重ねて
さえずっても うまくいかない
どうしても思い出せなかった
Ah~ 空の歌を

厳しい世界から守ろうと高い壁で囲ってしまえば
喜びさえも遮ってしまう
愛とは自由にすること

「さようならカナリア」彼女は鳥籠を開けた

誰のためでもなくて 自分のためのメロディーを
どこにもない たったひとつの歌を
世界に響かせて
Ah~ 止めどない夢の歌を
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