天竺

広々した野原に 憧れ 書いてね
青く白い砂漠に 哀しみ 書いてね
騒がしすぎる空に 自由を書いてね
小さな手のひらにも 何度も書いてね

流した涙 河になって流れていく
苦しんでた時 産まれてきたあなただった

ここではない居場所も そのうち書いてね
ゴミ箱の紙きれに 秘密は書いてね

どこに向かい人はみんな歩いてるの
どこから来たのか覚えてないと怯えるの

私は歌になり あなたの身体の中巡りたい
不安壊せないけど 祈ってあげたい
悪い夢よ 荷物にならず傘になれ

思い出す 遠くからきた あなたに初めて会う日
ありきたり 美しい日々を どれもあなたは知らない
ひとつだけ かけがえのない愛だけ守らなければ
目を開けて だから目を開けて 目を開けて 目を開けて
産まれたこと知らないまま 死なせるわけにはいかない

あなたの恐怖が消えますように
あなたの恐怖が消えますように
私たちが語り残すことは
あなたの恐怖が消えますように
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