PANORAMA

アンドロイドみたいにいっそ
黙ってしまえたらいいのに
痛みも冷たさも忘れて
あなたの声だけ覚えて

ありえないはずのもしもが
行き交う愚かな恋です
空まで触れそうなエレベーター
闇の中をしんと光った

空白の1分間だけのエスケープ

音もなくキスをしたら
瞬く間に街はパノラマ
名前のない気持ちが
消えないように
地に足がつかないまま
僕たちの 明日はこれから
もう少しだけ夢から
覚めないように
目を逸らす

あんまり上昇しすぎると
落ちるのが怖くなるから
全ての時を留めて
できるだけ胸の奥まで

いつかは消えてく時代を
抗う僕らの夜です
揺らいだって仕方ないさ
心は生き物だ

光が飛び去る瞳を見てた
空白の1分間だけのエスケープ

音もなくキスをしたら
透明な地面が揺れた
名前のない気持ちが
消えないように
心無い声も今は
届かないこの箱にいさせて
まだこのまま

高くなる空の下で
瞬く間に街はパノラマ
名前のない気持ちが
消えないように
閉じられたドアを叩く
僕たちの明日はこれから
もう少しだけ夢から
覚めないように
手を伸ばす
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