風もないのに 桜の花は
月の明かりに 散り急ぐ
恋の未練を 断ち切れなくて
涙こらえて 打ち鳴らす
消えるはずない この想い
鼓は響く

打てば音色に 寄り添うように
君のささやき よみがえる
恋の流鏑馬(やぶさめ) 心を射(い)ぬき
時はあの日を 動けない
胸のいとしさ どこまでも
鼓は響く

月の光に 浮かんで消える
今は昔の 華やぎよ
音の濁りは 気持ちの乱れ
息を整え 打ち分ける
消えるはずない この想い

鼓は響く
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