Diary

彼は想像の虜なの 小さな部屋で暮らす
筆を執って記す お気に入りのグラスに夢を注いで
くたびれた毛布 包まって
どんな些細なことも 書き込んだ
冬の風 軋む窓の音
完成はいつだろう

飛び出す 景観が流れてく
転がる 平凡を救い上げ
今 だんだんと すぐ淡々と流れる
寄せ合う感覚に含ませて
消えない様に ただ書き留める
今 だんだんと すぐ淡々と流れる
綴っておくれデイリー

想像の虜なの 小さな部屋で暮らす
二人分並べて お気に入りのグラスに君と注いで
くたびれた毛布買い替えて
どんな些細なことも 語らった
少しだけ狭くなった部屋で包まれた

飛び出す 景観が流れてく
転がる 平凡を救い上げ
今 だんだんと すぐ淡々と流れる
寄せ合う感覚に含ませて
消えない様に ただ書き留める
今 だんだんと すぐ淡々と流れる
綴っておくれデイリー

シワが増え 歳を重ねた
懐かしく思う冬
なぞった指には9号が
これこそが彼が書いた ただ一つだけの物語なのさ
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