俳句

困った 警察に俳句をみられた
銃で撃ってくれ
誰も彼も言葉に怯えた
美しさは違反だった

困った 警察にドレスをみられた
銃で撃ってくれ
誰も彼も目立たないように
新しい服は汚した

困った テレビではモザイクばかり
しかしそれで皆は笑った
誰も彼も安心していた
それは気味が悪かった

違和感だけが首に絡み
生きづらくて息苦しいな
呆れてしまった 一体何なんだ

困った 警察に俳句を詠まれた
すぐ殺してくれ
何もかもが足りない社会で
不満しか言えなくなった

困った 警察に俳句を詠まれた
すぐ殺してくれ
刺激は消せ 過激な感性
規制で犠牲 全て君のせい

困った 警察に唄を聞かれた
銃で撃ってくれ
こんな街に住んだ覚えはない
5時の鐘は昔の話

困った 警察が唄を歌った
開いた口が塞がらない
こんな街に住めるわけがない
もう僕は生きれない

歪んだ生活で俳句が生まれた
すぐ殺してくれ
いつの間にか中身がなくなって
不満しか言えなくなった

歪んだ生活で俳句が生まれた
すぐ殺してくれ
刺激は消せ 過激な感性
規制で犠牲 全て君のせい

それから天才をやめた
天才になることをやめた
どこかの天才はその中で表現をしていた
それを知っていた

隠した俳句は涙で滲んだ
美しい俳句ではなかった
本当は全て言い訳だった
それで良いわけなかった

困った 警察なんていなかった
自分で生み出した幻
環境のせいにしたかった
それで僕は楽になった

困った 最初からそんなのなかった
本当は美しさに溢れていた
それが僕は羨ましかった

それで僕は
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