高瀬川慕情

鴨川(かも)の流れと 高瀬の桜
ふたりで歩いた 木屋町で
行き交う人に あなたを重ね
ひとりたたずむ 古都の町
今日も静かに 夜(よ)が更ける
心さみしい 高瀬川

涙あふれて 流れる川も
いつかは本流(もと)へと もどるのに
もどるあてない 運命(さだめ)の悲恋(こい)か
逢瀬重ねた 古都の町
想いつのらせ 夜が更ける
ひとりぼっちの 高瀬川

つらい涙が 川面をゆらす
乗せてはくれない 高瀬舟
明日(あす)を待ってる この月さえも
浮いてせつない 古都の町
紅葉照らして 夜が更ける
夢もいとしや 高瀬川
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