ふるさとをはなれて

白い野菊が 枯れる頃
ふるさとはなれ 旅に出た
黒い瞳の 若者に
風がささやきかけてゆく
子供の頃に 咲いていた
川辺に一つ 咲いていた
小さな花は 今はない だから若者は 旅に出る
一番星が出る頃に
澄んだ夜空に出る頃に
愛しい人を 思い出す だけど若者は 旅をゆく

冷たい木枯し 吹く頃に
ふるさとはなれ 旅に出た
黒い瞳の 若者は 歩み速めて 旅を行く
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