うつつ

夢を見て少し目が腫れた
違うのさ 風?何もかも…

指先で壊せるほど脆い
光の下 みんな笑う世界
優しさは全てを変えてしまうよ

真夏に食べたフルーチェのように
白く美しいままでは居られなかった
幸せは君の半分で良い
笑顔の裏も笑顔でいてくれよ

夢を見て酔いが覚めていた
違うのさ 風?何もかも…

「いつも通り」を書き換えるなら
余った花火を捨てなくちゃ
過去と呼んで なにも変わらないんだ

流しに入れたスプーンのように
沈むいつかも二人居れる気がしていた
八月の夜 君が居ない
月の下 まだ暑いんだ

うるさいくらいの毎日が
当たり前になっていた
それならそれでいいかと思った事
まだ返し足りない 思いやり

夏の終り 火薬の香り
花の色に染まり夜は明けていくのさ
真夏に食べたフルーチェのように
白く美しいままでは居られなかった
×