さすらいの挽歌

しあわせうすい 窓に灯りともし
指折りかぞえ 待ってる女
いつまでも しばりたくない
おれはもう 帰らないだろ
過ぎた季節は 返せないけど
これからの季節は おまえにやりたい

男は夢に 生きることを望み
女はいつも 幸せ願う
顔みれば 何もいえない
遠くから 別れを云おう
愛のしずかな くらしをまもる
おまえにはそう云う 男がにあうよ

野菊のように 咲いてくれたひとの
淋しい笑顔 ゆれてる旅路
何ひとつ 酬いられない
おれは今 それがせつない
いつかも一度 恋に逢えたら
花の夢いっぱい ひらいておくれよ
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