透明なフィルム

Black 小さな部屋
心の目が静かに焼き付けた Color
集約して突き刺すほど
孤独を知った気になっていた

モノクロなコントラスト沈めてく
甘く凍らせた 20℃の中

交わりながら 溶けながら
鮮やかになる ひとつになる
透明なフィルムから
染み込む理想と浮かぶ幻想を

定着させてよ 撹拌させてよ
真っ暗、真っ暗、真っ暗 だと思っていた
光はそこにある

Stack 街じゅうが点滅する
欠片を切り取った Copy
繰り返し歩いていた
喪失感を探していた

鈍色は研ぎ澄まされ乾いてく
淡く遠ざかる 夜を見てただ

彷徨いながら 揺れながら
明らかになる 瞳の奥の
透明なフィルムには 沈むシルエット
撫でるようにそっと

反転させてよ 感光させてよ
彩度は、彩度は、彩度は もっと重くて
光を結んでいる

味わいながら 濡れながら
あたたかくなる 近くになる
純粋な危うさへ
僕を連れてって欲しいから

もっと

透明なフィルムから
鮮やかになる ひとつになる
流麗なやさしさで
染み込む理想と浮かぶ幻想を

定着させてよ 撹拌させてよ
真っ暗、真っ暗、真っ暗 だと思っていた
光はそこにある
×