moment

世界に灯火を
誘う きらめいた盃
風は逃せないよ
月夜の果て
君をもう離さない
陽炎のように燃えながら
揺れて揺れて 咲き誇れば
もういっそいっそどこまでも
刹那の可惜夜

千の詞もいろはも忘れよう
踊り明かせ我儘のままに
ずっとずっと星かげ追いかけて
ふたりは泡沫に
酔いしれてゆく

静寂の漣よ
鼓動 リズム激しくて
息も速くなれば
その隙間に
体預けたくなる
暁間手を引いて
空の鏡 覗き込んだ
瞳の奥に吸い込まれ
ざわめく心よ

千の詞もいろはも今はもう
遠い昔の戯れのように
絆は指先絡ませて
ふたりは泡沫に
酔いしれてゆく

感情は重なって 単調な色彩で
一輪咲いては 揺れて揺れて揺れて

千の詞もいろはも今はもう
遠い昔の戯れ

千の詞もいろはも忘れよう
踊り明かせ 我儘のままに
ずっとずっと星かげ追いかけて
ふたりは泡沫に
酔いしれてゆく

ふたりは泡沫に
酔いしれてゆく

星月夜の渦の中
嗚呼 酔いしれてゆく
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