nursery

いつか飲んだ種の味
見つけた
きみが宿るいのちの苗床

朽ちてくからだ溶けて沈む
次の奇跡を孕みながら
にじんだ声が届けたのは
誰かの名前

蝕むように巡る木の根
きみはゆっくり大人になる
遠のく意識 探りながら
おやすみと言う

自我の終わり
きみの胎動
ぼくらはすでに融けていた
僕の肉が
土になるころ
きっとぼくらは まじわるよ

眠る 眠る 眠る ナーサリーおいで
眠る 眠る ナーサリーここで

満ちてくからだ揺れて動く
揺りかごの中 子守唄を
なじんだ声が届けたのは
眠りの合図

自我の始め
きみの体温
ぼくらはすでに目覚めてた
僕の肉が
羽になるころ
きっとぼくらは はじまるよ

眠る 眠る 眠る ナーサリーおいで
眠る 眠る ナーサリーここで
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