デザイン

気怠げな空想だ
コンクリートにもたれかかる

窓辺から射す光
白い壁に影を落とす

音もない空洞は
いつかの日によく似ていた

球体をつらぬいて
流れだした僕の世界

始まりは無意味でそれでも
理由を探すから

余白だけを残して
朝を迎え微睡む
狭間にゆらいだ

降り注いだ光と
変わらぬ空を見ては
大事に壊すよ

ガラスに閉じこめてしまえば
綺麗に見えるだろう

言葉たちは飛び立つ
透明な血が通い
光に委ねた

昇る螺旋まじえて
顔を無くす亡霊
大事に奪うよ

たとえ夢でも このまま行こう
ここにはいない 君が僕なら
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