Pathos

なぜか 目に見えるものだけが
掴めないスピードで変わっていく気がしていた

永遠に戻れないきらめきが
何度もわたしを呼ぶ
揺れる光が零れる

やけに濃くなる夕日に浮かんで
(飛ばす 空高く)
どこかの君に届いてテレパシー
(雲の向こう側へ)
悲しくない話をしよう(今日は)
季節がコートを脱ぎ捨てた

なぜか 何気ないことにさえ
擦りむいた傷痕が曝されるような日々に

お願い わたしを忘れないで
憧れは盲目で
滲む視界に溶けていく

月のない夜に誘われるとき
(飛ばす 空高く)
どこかの君よ 教えてテレパシー
(星の向こう側へ)
不器用なことばでいいから(今は)
Fly (Me) to the Moon 夢見て おやすみ

夜の闇を泳いでいく(ずっと)
このままどこか遠いところまで

日常に焦がれていたあの頃
(いつか思い出す)
どこかの君に届いてテレパシー
(雲の向こう側へ)
悲しくない話をしよう(今日は)
季節がコートを脱ぎ捨てた
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