衛星

気象のセンスも冴えない日
やっと泣ける日がきたんだという
わたしの口から出る例えは
いつだってあなたの匂いがする

愛しているから苦しめと
呪いを解けば戯言になった
わたしは昨日と違った話題で
無理せずあなたと生きていたかった

わたしの衛星は今晩も
何も知らないで迷っている
遠く遠く離れたらば 綺麗だ
そう言ってくれる
なんて悲劇だろう

あなたの才能に成りたくて
愛の後の跡形も愛した
わたしは昨日と同じ苦労で
仕方なく 生きているわけじゃない

真夜中にやっと繋ぐ指に
意味なんてない方がいいと思った
頭上で変わった時代に気付いて
悲しみはきっと無限にある

わたしの衛星は今晩も
あなただった くだらないわあなただ
未練は未来に置いてある
長い永遠無限ではないさ

わたしの衛星は今晩も
何も知らないで迷っている
遠く遠く離れたらば 綺麗だ
そう言ってくれる
なんて愉快だろう

衛星を離れていこう
衛星を離れていこう
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