ふる里に帰ろう

ふる里に 帰ろう
心許せる 友もいるし
母の匂いが 消えないうちに
都会のゴミになるよりも
山の紅葉の葉となって
ふる里の この山を
赤く飾りたい
日が沈み 暗い夜道で
「お晩でス」と声をかけてくれる
あのばあちゃんが いるうちに
ふる里に 帰ろう

ふる里に 帰ろう
犬のタローの 子もいるし
母が育てた リンゴも赤いし
鳥も鳴かない街よりも
山が大きな鳥の家
ふる里の 鳥たちと
山を歩きたい
日が落ちて 暗い夜道で
「オバケダゾー」と皆を怖がらせた
あのじいちゃんが 眠っている
ふる里に 帰ろう
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