神様の庭

本当にいつからだろうね
僕らどこで間違えたんだろうね
なるべくしてこうなったのかもね
それなら笑うことすら辛いんだろうね

名前に触れることもないまま

神様なんて 今更どうでもいいよね
何ならいないほうが腑に落ちるから
双眸閉ざして眠ったふりで
泣いてもいいの 苦しさはもういいんだよ
諦めたなんて君は言うんだろうね
今日から一歩も出れない君を書いている

師走の夕に あなたがわからず
足を引きずり もう動かない
生を叶えて 悪意に負けて
私は生きました 誰を頼ればいいのでしょう

(師走の日暮れに雨ながれ 感情ひとつ明るくなくて
かかとを削った僕ですが 息を止めたあなたですが
真昼のように生きようと 努めて嵐に苛まれ
一体誰のおかげでしょう 誰を責めれば良いのでしょう)

あなたが苦しむこの世なら

神様なんて 今更どうでもいいよね
何ならいないほうが腑に落ちるから
言葉の一つが花連れ往くんだ
泣いてもいいの 苦しさはもういいんだよ
諦めたなんて君は言うんだろうね
今日から一歩も出れない君のいない庭で

師走の夕に あなたがわからず
足を引きずり もう動かない
詩を認めて あなたが笑う
望むはそれと あなたが死んで思うのです

(師走の日暮れに雨ながれ 感情ひとつ明るくなくて
かかとを削った僕ですが 息を止めたあなたですが
私の書いた詩のさきが ひとつ微笑むあなたなら
それがどれほど僥倖か あなたが死んで思うのです
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