誓夜

聞き覚えのない声で
身に覚えのない話をしている
空気を伝って 電波を伝って
気付いたらそれから目が離せない

何度も何度も 苦しくなって
あげた悲鳴は雫になって
誰にも気づかれないように ずっと
歪んだ自分を潰して

愛が黒くなって
丸まってくしゃくしゃになって
夜の深い空に溶けてしまうから
君の言葉が散らばって
部屋中にバラバラになって
何処にも行けなくなる前に
夜に誓う

繋がっていく夜と
閉じた瞼の裏の色 よく似ている
空気を伝って 夜空を伝って
あの子の悲しみも綺麗に光って

毎日毎日 死にたくなって
見えない夢は憧れになって
誰にもなれないような気がした
だから自分を殺した

愛が黒くなって
丸まってくしゃくしゃになって
夜の深い空に溶けてしまうから

君の言葉が散らばって
部屋中にバラバラになって
何処にも行けなくなる前に
夜に誓う
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