白いブランコ

君はおぼえているかしら
あの白いブランコ
風に吹かれて ふたりでゆれた
あの白いブランコ
日暮れはいつも寂しいと
小さな肩をふるわせた
君にくちづけした時に
やさしくゆれた 白い白いブランコ

君はおぼえているかしら
あの白いブランコ
寒い夜に寄りそってゆれた
あの白いブランコ
誰でもみんなひとりぼっち
誰かを愛していたいのと
冷たいほほを寄せたときに
静かにゆれた 白い白いブランコ

僕の心に今もゆれる
あの白いブランコ
幼い恋を 見つめてくれた
あの白いブランコ
まだこわれずにあるのなら
君の面影抱きしめて
ひとりでゆれてみようかしら
遠いあの日の
白い白い白いブランコ
×