カモメの純情

つらい身の上 きかされちゃって
光る涙に ほだされちゃった
ふたりを染める まっ赤な夕日
海をみつめて あの娘がぽつり
ひとりぼっちの カモメだなんて
俺を泣かせるよ

別れづらくて 酔いしれちゃって
夜の波止場を さまよっちゃった
悲しいだけの この町捨てて
あすは遠くへ 旅立つという
こんど逢う日は 笑顔でなんて
俺は淋しいよ

むせぶ霧笛に 泣かされちゃって
船は港を 出ていっちゃった
しょっぱい風が 心をぬらす
淡い恋ほど 引きずるもんさ
捨てりゃよかった 純情なんて
俺は待ってるよ
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