きっとずっとタブン

あのね、きっとずっと多分この先
同じ相槌を打ち歩く
一期のあやふやなおまじない
きっとタブン それが呪文
なのさ

一本ずつ街灯をつけて
吹き消すのが僕らの日課だった
野良猫と坂を降りて
夏の午後 君の尻尾 つかむんだ

いつもはうるさいだけの
交差点とオートバイ
いつだか大切な人を
待たせてしまった道がある

僕と君とで半分この街
分け合って 頬張って
余らせた
苺は赤い鉄塔のLED
ざっと半分 だけで十分
なのさ

みっともないけど
いつも序文だけで本文までいけないな

一生なんて短いからね
すぐに手渡さなくちゃ
世界中の恥ずかしい言葉を詰め込んだ
手の中 汗ばむのが 多分、愛ね

きっとずっと多分この先
同じ相槌を打ち歩く
一期のあやふやなおまじない
きっとタブン それが呪文なのさ

きっとずっと多分
ちょっと気分は微分
もっと自分だけで十分なはずなのだが
それでは半分

なのできっとずっと多分この先
同じ相槌を打ち歩く
僕と君とで半分この街
分け合って 頬張って
余らせた

きっとずっとタブン

きっとタブン
それで十分って
分かったんだ
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