色彩

型落ちの自転車に夕陽がおりる頃
さびついた世の中が夜を預けていく

欠け落ちた半分に今も会えなくて
張り付いた約束が夜風にこだまする

あぁ今日もまた探している
あぁどこにもいない
この街にも

声にならない 色もつかない
思いを抱えている

落書きの自販機が闇を照らす頃
場違いな看板が人波に溶けていく

あぁ少しでも揺れたなら
あぁこぼれてしまうこの気持ちと

音も鳴らない 味もしない
身体はどこへいく

離れられない
あなたがいた記憶を辿っている
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