はぐれ雲

はぐれ雲と彷徨う
一人では転べない僕
走り出す呼吸 鼓動 仕草
見ていてほしい

牧場へたどり着いた
⽺すら目もくれない花
重ねては寝付けない夜を
責めては吐いた

穏やかな朝露が溶け
滲むような蒼い瞳
心を透かし連れゆく
蝶や花 空気まで

踊りあって抱き笑おう
ぴったりと寄り添う足音
砂煙舞う中で僕ら二人
見つめあっていた

はねのけた布団の数
数えては恥ずかしくもなる
わからずやのため
流させた涙を知る

気づいて走る
畦道の向こうにある
はだけた空
子供の頃に求めていた言葉の
色だろう

はぐれ雲と彷徨う
一人では転べない僕
走り出す呼吸 鼓動 仕草
見ていてほしい
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