霧が流れる夜だから

強くもないのに はしご酒
とことん酔いたい 時もある
泣くな 泣くなよ 影法師
涙こぼすな 男じゃないか
あヽ別れても 恋しいおまえ
霧が流れる 夜だから

夢でも逢わずに いられない
それほど本気で 惚れさせた
ひとり ひとりさ おまえだけ
命ぎりぎり 愛した女
あヽじんわりと 心も濡れる
霧が流れる 夜だから

灯りもわびしい 裏通り
未練が寄り添い 従いてくる
好きさ 好きだよ 今だって
熱い情けを 忘れはしない
あヽ振り向けば おもかげ浮かぶ
霧が流れる 夜だから
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