朝かくれんぼ

カーテンの向こう側で
朝がかくれんぼをしてる
君の寝顔が愛おしくて
「まだだよ」って答えた

当たり前のように隣で眠る君が
当たり前じゃないって
僕は知っているよ

君に「好き」って何度も言っているのはさ
「好き」と伝えたいというよりは
好きでいてほしいからなんだ
何気ないこの朝が 何気ないこの寝顔が
こんなにも大切なことを
僕は見つけてしまうんだ

「このまま時が止まれば」と
ありふれた言葉が浮かぶ
愛しく思う分だけ
「もういいかい」と急かされる

そんなに多くは求めはしないからさ
ずっと続くようにと
痛切に願うよ

君を強く何度も抱き締めるのはさ
どこかに行ってしまいそうな
そんな気がしてるからなんだ
右回り続けてる 朝日を浴びる秒針が
こんなにも許せないことを
君はもう見つけたかな?

もういいかい? まだだよ
もういいかい? だから「まだ」だって言ってるじゃん Ah
わかっているよ わかっているよ わかっているよ もういいよ

カーテンの向こう側で朝がかくれんぼをしてる
さっき目を覚ました君が不思議そうに微笑む

別に「好き」って言うたび泣いたりはしないけど
泣きそうになってしまうくらい君のことが好きで
何気ないこの朝が 何気ないこの笑顔が
こんなにも大切なことを
僕は見つけてしまうんだ
君はもう見つけたかな?
君との朝かくれんぼ
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