道しるべ

水にさらした 袖の布が
過去を流して 川面にゆれる
つらいおもいで 抜き取る様に
ここは木曽路の 小京都
通りすがりの人ばかり
抱いてください あなた
わき目ふらずに あなた
そうよ あなたの胸が 道しるべ

めくる暦の 淋しい音が
いつか知らずに 涙にかわる
ついて行きたい なり振り捨てて
春は名ばかり まだ寒い
夢であなたに 逢えますか
仕掛け花火ね 恋は
燃えたら それで終わり
灯り点して あなた 道しるべ

ここは木曽路の 小京都
通りすがりの人ばかり
抱いてください あなた
わき目もふらずに あなた
そうよ あなたの胸が 道しるべ
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