南紀白浜

ばかな女と 叱るよに
波の飛沫(しぶき)が 砕け散る
南紀白浜 三段壁(さんだんぺき)に
捨てに来ました この涙
いいのです いいのです
生きて行けるわ 今日からひとり

好きになっては いけないと
知って抱かれた 恋でした
南紀白浜 千畳敷(せんじょうじき)に
置いて行きます 思い出を
泣きません 泣きません
逢えて良かった あなたに逢えて

私一人が 身を引けば
うまく行くはず 何もかも
南紀白浜 円月島(えんげつとう)に
赤く夕陽が 染める海
いいのです いいのです
生きて行けるわ 今日からひとり
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