夕月川

暮らしはじめて一年余り
遅い春でも
お弁当(べんと)作って送り出す
かわらぬ暮らしがうれしくて
あゝ笑顔でわかれてそのまんま
帰らぬあなたの面影が
ゆらり浮かんで溶けてゆく
夕月川は しのび川

この目とじれば あなたにあえる
呼び止めましょか
この手を伸ばせば遠ざかる
おもかげばかりの川の街
あゝ今から一緒に あたたかな
幸せ探しの約束は
風がさらってゆきました
夕月川は なみだ川

あゝ今から一緒に あたたかな
幸せさがしの約束は
風がさらってゆきました
夕月川は いのち川
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