とりわけ綺麗じゃないこの景色も 適当に買った100均のマグカップも
うっかりぶつけた右足の痣も じんわり日常になる
新品の真っ白だった靴も バリエーション増えていくマスクも
腫れぼったかった特別も じんわり日常になる
ジェンガみたいだねって言う 遊ぼうって君は言う
これでいいかなってドキドキしながら
つられてホッとしたり 崩れて落ち込んだり
ひとつずつ重ねていく なんでもなくなった日々を ケケケな日々を
当たってしまったししとうの辛さも お気に入りのアロマの香りも
うっすら残った右足の痣も いつかはなくなるでしょう
ジェンガみたいだねって言う 遠い目をして君は言う
絶え間ないようであっけないんだろう
このままでいいのに 贅沢は言わないのに 順番は回ってくる
ケケケな日々に
ジェンガみたいだねって言う 遊ぼうって君は言う
空いた余白から覗き込んで見えた世界を
愛していたいな もっと感じていたいな
ひとつずつ重ねていく なんでもないような日々を ケケケな日々を
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