すてきな雨の日

水溜りをさけながら君は
少し遅れて僕について来たね
濡れて剥がれたポスターは
いつか見に行った映画だったね
青い歩道橋の上で
君は「さよなら」と小さく言って
消えて行ったね
なんて なんてすてきな雨の日
君が一番 きれいだった雨の日
なんて なんてすてきな雨の日
僕が一番 悲しかった雨の日

雨上がりの夕日にはどこか
心ゆする色がとけているね
白いスカーフ投げたら
まるで雲のように飛んで行ったね
君のうわさ聞いているよ
海がキラキラと輝く街で
生きていると
なんて なんてすてきな雨の日
君が一番 きれいだった雨の日
なんて なんてすてきな雨の日
僕が一番 悲しかった雨の日
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