愛の手

いつか手を引っ張ってよ
塞がれた昨日も
ねぇ、このまま忘れて生きる
いつも手が引っ掻いたな
消えずに残ったまま
ねぇ、ぼくには少し難しいよ

「十二月の空は青さが足りない」
きみはずっと落ち着きがない
平行に歩いていたつもりが
なんだかいつも二、三歩ずれてしまうな

愛は、きみがよく歌う知らない歌で
恋は、ぼくの好きな歌

いつか手を引っ張ってよ
塞がれた昨日も
ねぇ、このまま忘れて生きる
いつも手が引っ掻いたな
消えずに残ったまま
ねぇ、あなたは忘れてしまう?

もうきっと青すぎる空にぼくはなれない
選んで拾って捨てることも
一本吸って遠い目のあなたを横で見てた
ずるいな、そうやってひとりで

いつか、でも見つかっても
受け入れられないよ
ねぇ、このまま忘れて歩く

何回でも何回でも名前を呼んでみせるよ
もうこれ以上見えなくなっても
いつか手が離れたら
思い出してくれんのかな
ねぇ、このまま溢れた今日は
忘れて生きる

忘れて生きる
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