愛言葉

「好き」でしか伝えられなくてさ
好きだけじゃ伝えきれなくてさ
ありふれた言葉手に取っては
よく分からないって放り投げた
君の目に映る私はもう、
景色の一部に過ぎないんでしょ?
だから目と目合わせて側にいたって
あぁ、バカみたいね。

「好き」でしか伝えられなくてさ
好きだけじゃモノ足んなくてさ
君は「初めて」ばっかりでさ
一緒に過ごしすぎた夜と朝
いっその事全部食べてしまったら
後戻りも出来そうにないから
ほっぺつねってちょっと待って
なんて勝手だって言ってたっけな

「もういいよ」って食べ残した
喉を通らないご飯と君の言葉
噛み砕いても噛み砕いても
意味は無かった
あの日の事思い出してさ
一人舞い上がってこの温度差
すれ違いじゃない、でも淡い期待
抱いてまた一人で痛いみたい

ずっと一緒に居たかったの
でも君は見向きもしないんだもん
ベランダに残る煙を掴んでは
君の影を探していたのに
ずっと一緒で痛かったの
でも君は気付きもしないんでしょう?

「好き」でしか伝えられなくてさ
好きだけじゃ伝えきれなくてさ
ありふれた言葉の中で見つけた
君との「愛」の言葉
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