クリスマスココア

熱々のままで飲んだ
溶けきってない
少し甘くて苦い恋の味だよ

“ああ、いつか貴方と歩きたい”
ひとり呟いた輝く並木道
“ねえ、あのさ、?”
こんな風にかわいく
少し照れながら誘うから

ホットココア 冷めちゃうまでは
欲しい言葉 期待していい?

クリスマスなんて嫌いだ
貴方となら
そんなこと考えずに済むはずなのに
全部全部寒いせいだ
手を握って温めてくれないと
ココアも冷めちゃうよ

私の隣で ブラックコーヒーを
飲んでる貴方の横顔に
まだまだ君も子供だなあって
言われてるそんな気がした だけど

ああ、君のほろ苦い愛には
喉が乾いてく戸惑ってく

胸の奥が
ぎゅっと痛むような
その痛みも愛しいような

クリスマスなんて嫌いだ
そう思ってた
だけど今は貴方がそばにいるから
街の光が綺麗だ
こんな寒いのに
身体が熱いのはきっとココアのせい

静かに降り出した
雪が街を白く染めていくけど
溶けてしまえばもういつも通りのeveryday
だからどうか今だけはまだ

溶けないままでいいの
沈んでゆく
少し甘くて苦い
特別な夜

クリスマスなんて嫌いだ
そう思ってた
過去の私とはgoodbye
ココア飲み干して
貴方の苦いコーヒー 口をつけた
冬の魔法にそっと包まれてゆく
まだ溶かさないで
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