グレープフルーツ

なんでもないなんて言わないで
わたしたち暗がりがよく似合うね
夜に移るまで行かないで
探してた 愛に似た なにか

もしかしたら 一生 戻れないのかもね
あなたに出会う前のわたしには

まあるいグレープフルーツに
お願い事してもいいかな
あまくてすっぱいにおいにつられて涙がでてくる
ミッドナイト 今夜、いい子で
いられないかもしれないんだ
明日には消えるべきこの感情
なぞりあって、殴り合って、痛いな

なにもしないなんて言わないで
わたしだけ好きなんてズルい
揺るがない想いなど邪魔なんだ
脳みその奥のほうにしまった

もしかしたら ずっと 夢の中かもね
あなたに出会ってからのこと

間違えたっていいから
二人でいられたらいいから
ふたつに切ってしまえば
もう元には戻れないけど
ばらばらになった日はお皿にならべてほしい
切り分けた、片方は、あなた

わたしたち似ているね
きっと

まあるいグレープフルーツに
お願い事してもいいかな
あまくてすっぱいにおいにつられて涙がでてくる
ミッドナイト 今夜、いい子で
いられないかもしれないんだ
夜明け前ひとつだけ教えて
わたしなぜ、しあわせが、怖いの?
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