Orion

1つ2つこぼれてゆく 穴が空いてる僕のポケット
次の駅そしてまた次の駅 どれだけ失ってくだろう
振り返るほど気になる後ろ
ああもう全部リセット

「今どこいるの?」
教えたいけど君には分からないよ きっと

急行列車に乗るよ
今日ジャケットはいらなかったよ
汚れてきた靴
新しいのを買わなくちゃな
懐かしい人に会って気付いた
俺も変わってしまったのかなあ
変わりたくはないけど寂しいな
戻れない俺は急行列車

変わりたくはないもの
変えたくなんてないもの
忘れないように手に書いておくよ
いつか俺が笑えない時
その時は抱きしめておくれよ
なにも言わないでいいよ
どんだけ年を老いても
これだけは忘れないでいてよ

「君の為だよ」って言葉が手に入れば
忘れかけてる事1つ2つ思い出せるかな
君が指さす星の名前はよく分からないから
てきとーに答えておいた
オリオン座 そのはずさ

1歩1歩が変えてく僕の中身
もう何が残ってるか分からない
見えない敵みたいなこの日々
僕の横には誰も座らない
次の次の駅ももう止まらない
どこに向かうのか僕も知らない

送りかけてから止めた指先
黙ってポケットにしまった携帯

もう僕ではないけどそんな事君には言えない
急行列車は走るよ
窓からオリオン座が見えるよ
お願い僕を見つけてよ たとえ面影がなくても
いつかは電車を降りるよ
その時は僕と笑ってよ
×