悪女

玩具を壊していた 無邪気な手は
細く綺麗な 女の指になったね
今度はベッドの中 忍び込んで
僕の心を ばらばらにしておくれ

めぐり逢ってはいけない女性を
待ち続けるのが 人生だから

迷いたい 乱れたい 罪に焼かれたい
君を悪女と 呼び捨てにして
穏やかで 倖せで そして退屈な
僕の明日を 壊して欲しい

夜更けに鳴り続ける 電話の事
理由を訊かずに 密かに嫉妬するのさ
静かな真実より 深い謎が
君の身体を 宝石に変えてゆく

午後のけだるい陽射しの様に
僕を眠らせる 愛はいらない

迷いたい 叫びたい 嘘と踊りたい
君に悪女の ドレスを着せて
傷ついて 焦がされて そして感じたい
僕の胸にも 炎があると

愛しあってはいけない女性に
溺れてゆくのも 運命だから

迷いたい 乱れたい 罪に焼かれたい
君を悪女と 呼び捨てにして
穏やかで 倖せで そして退屈な
僕の明日を 壊して欲しい

迷いたい 叫びたい 嘘と踊りたい
君に悪女の ドレスを着せて
傷ついて 焦がされて そして感じたい
僕の胸にも 炎があると
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