相合傘

こんな僕じゃもう守れないのかい
雨の朝に君がいない
溜まったままの洗濯物にも
「脱ぎっぱなしにしないで」と怒る君がいない

昨日から濡れたままの傘
心まで閉じて使い捨てかい?

またねが無いさよならをしたら
あぁ傷跡だけがしつこいな
もう開けない相合傘
君以外いない
知りたくもない

何度だって雨の日は
肩寄せて歩いたね

またねが無いさよならをしたら
あぁ傷跡だけがしつこいな
涙も笑顔も怒った顔も
僕だけのものがいい

「嘘だよ」といたずらな君を
今日明日と僕は待っているよ
苦しいくらい抱きしめるよ
夢なら今、帰ってきてよ

君のことを守れるくらい大きな傘は
持ってないけど
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