東京の空

ごらん グレイの闇の向こう
光がさしてゆくわ
冷たい風が髪を揺らす
薄紅の夜明け

そうね 明日のことは たしかに
わからない

でもね 走り出す
東京という名前のまちの
空の下を 空の下を

君の日々も巡ってゆく
見知ぬ街角で
誰かの背中みつめている
なんとなく妬ける

嘘よ 君は君のままでいて
きらめいて
ずっと
駆けて行く
悲しみ いまは群青の箱に
入れておくわ 入れておくわ

走り出す
東京という名前のまちを

駆けて行く
転がる石のように
心 止まらないで
わらっていて
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