養老慕情

蕾(つぼみ)春待つ
桜の下で
雨に濡れてる
石だたみ
ふたり歩いた
思い出
浮かんで 消える
交(か)わした約束
ありました
未練な養老
もう一度

滝の落水(ながれ)が
毎日変わり
まるでこの世の
万華鏡
愛し愛され
信じた
時代は 過ぎて
綺麗に咲く花
めぐりたい
夢見る養老
ひとり旅

染まる紅葉(もみじ)に
わたしの心
遠くかすんで
見失う
別れ涙も
枯れ果て
それでも 望み
貴方に託した
源氏橋
儚い養老
浮き世川
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