帰れない二人

思ったよりも夜露は冷たく
二人の声も ふるえていました

「僕は君を」と 言いかけた時
街の 灯が消えました
もう 星は 帰ろうとしてる
帰れない二人を残して

街は静かに眠りを続けて
口ぐせのような夢を見ている

結んだ手と手のぬくもりだけが
とてもたしかに見えたのに
もう夢は急がされている
帰れない二人を残して

もう星は帰ろうとしてる
帰れない二人を残して
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