愛があたためる

それが届かない恋としても一層胸に
募る思いには嘘など吐けない
愛がここにある

例えば真冬の北風の強い夜でさえ
かじかむこの手を心に当てよう
愛があたためるから

煌めく星ほどに遠く離れてしまっても
身体を投げ出せば逢える様な気がするのは
悲しい事なのか...

傍に居て欲しい 静かな夜明けは
肩を抱いて居て欲しい

過ぎ去る日々の中 人々はどれだけの望みを
嘆きと歓びの狭間へと捨てるのだろう
時折寂し気に映る都市の電飾でも
すべてをありのまま受け入れて生きて行こう
愛があたためるから
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