七月七日

ああ 僕はただ君の手に触れたくて 眠れない
夜の理由を 夜のすべてを胸に詰め
歌っているんだよ

真夜中の駐車場で見上げた月
退屈である事さえ退屈な日
同じ星 犇めきの中 僕等はまだ出会えずにいる

友達も家族も知らない 法律で解決出来ない
体の真ん中に住み着いた淋しさよ

ああ 僕はただ君の手に触れたくて 眠れない
だけどどうして こんな時に振り絞る力が無いんだろう

現実は鉛の雨 悲しみの夕立
子供のまま 蹲る僕を笑う
いかしている大人にならなきゃ
あの頃憧れていた様な

一つにはなれないけれど 僕等一緒になれるだろう
なのに愛しい人の手の温みを忘れてしまった
忘れてしまった

ああ 僕はただ君の手に触れたくて 眠れない
蠢きの中 騒めきの中 探るよその指を

ああ 僕はまだ生きている 生きている
死んじゃいない
時に哀れで 時に無様で それでも胸を張るんだ
ああ 僕はただ幸せになりたくて 眠れない
夜のすべてを 夜の理由を 胸に詰め
歌っているんだよ
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