湯の町物語

一つ流れる あの星は
想い出す夜の 夢のかげ
泣くまいと 泣くまいと
涙かくした 宵の窓
またも泣かせる 流し唄

いく度たよりを 書いたとて
こころ届かぬ 片だより
思うまい 思うまい
旅のお方は うす情
どうせ一夜の 湯のけむり

花と咲いても 湯の花の
運命かなしい 浮き沈み
あきらめて あきらめて
生きるせつなさ やるせなさ
誰にあかそう この恋を
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