犬の散歩 / MAN AND DOG

ビルが かさなるあいだを
犬の散歩 昼下がり
しっぽを伸ばして
立ち止まるきみは
まっすぐ遠く見つめた
時が止まるような
運命のような

ひとり お茶をする彼女
はにかみ 微笑みかけた
見えない力に
吸い込まれてしまう

ビルが かさなるあいだを
犬の散歩 昼下がり
しっぽを伸ばして
立ち止まる君は
まっすぐ遠く見つめた
なつかしいような
幻のような
いる筈もないのに
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